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フリーランスエンジニアに仕事を依頼方法と注意点や成功のコツを紹介

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近年、AIやビッグデータ、IoTといったITテクノロジーの発展とともに、ITエンジニアの需要が高まっており、企業が外部人材としてフリーランスエンジニアを参画させるケースも増えています。今回は、フリーランスエンジニアを活用するメリットや、フリーランスエンジニアに仕事を依頼する方法、注意点などについて解説していきます。




■フリーランスエンジニアに仕事を依頼するメリット

フリーランスエンジニアとは、企業などの組織に属さず、個人で独立して仕事を請け負っているエンジニアのことを言います。フリーランスエンジニアに仕事を依頼するメリットとしては、主に以下の点が挙げられます。

 

  • 短期間で即戦力になるエンジニアを獲得できる

システム開発に関する技術は、日進月歩で進化しています。企業が自社でシステム開発をおこなう場合、不足しているノウハウを補ったり、人材を育成したり、環境を整えたりする必要があり、そのために決して少なくない時間とコストがかかります。

フリーランスエンジニアを活用すれば、不足しているスキルやノウハウを短期間で補うことができます。自社でエンジニアを採用・育成する場合に比べれば、コストを抑えられるだけでなく開発スピードも大幅に短縮できるでしょう。

 

  • 固定費(人件費)を変動費化できる

同じシステムを開発するにしても、自社でエンジニアを雇用・育成するより、外部のフリーランスエンジニアを活用したほうがコストメリットは大きくなります。

フリーランスエンジニアには固定給や賞与は発生しませんし、社会保険料を負担する必要もありません。必要なときだけ依頼できるので、固定費(人件費)を変動費化でき、コスト面で大きなメリットがもたらされます。

 

  • 開発費用を安く抑えられる可能性がある

システム開発の費用はフリーランスエンジニアの技術力や実績によって変わってくるため一概には言えませんが、専門業者に依頼する場合に比べると、個人であるフリーランスエンジニアに依頼したほうが安くなる傾向になります。開発費を抑えたい場合や予算が潤沢ではない場合などは、フリーランスエンジニアに相談してみる価値はあるでしょう。

 

  • 自社のエンジニアの成長につながる

自社でエンジニアを雇っている企業も多くありますが、自社エンジニアの育成・成長のためにも、フリーランスエンジニアを活用することは重要です。

外部のフリーランスエンジニアに依頼することで、社内にはなかった知識・ノウハウを活用できます。優秀なエンジニアに出会えれば、新規事業の企画など開発以外のところで助言・アイデアをもらえることもあるでしょう。その結果、業務の幅が広がり、自社エンジニアのレベルアップが期待できます。


■フリーランスエンジニアに仕事を依頼する方法

フリーランスエンジニアに依頼する方法としては、「クラウドソーシング」「エンジニア専門の人材紹介サービス」「知人などの紹介」「SNSやホームページで探してアプローチ」の4つが一般的です。

 

  • クラウドソーシング

クラウドソーシングは、仕事を探している個人と、仕事を発注したい企業をマッチングするプラットフォーム。フリーランスエンジニアも数多く登録しています。

クラウドソーシングを利用するメリットは、開発費用を抑えられることです。クラウドソーシング全般の傾向として比較的安価なので、コストを抑えて開発したい場合には選択肢になってきます。一方で、様々なレベルのエンジニアが登録しており、スキルにバラツキがあることは否定できません。登録者のなかには、エンジニアとしてのキャリアが浅い人や、副業として活動している人も多いため、スキル面でのマッチングがうまくいかないと、納得のいくシステム開発ができない可能性もあります。

大規模で難易度の高いシステム開発を依頼する場合は、クラウドソーシングは不向きだと言えますが、比較的簡単なシステム開発を依頼する場合など、うまく活用すれば費用対効果に優れたシステム開発ができるでしょう。

 

  • エンジニア専門の人材紹介サービス

エンジニア専門の人材紹介サービス(人材エージェント)は、登録しているフリーランスエンジニアのなかから、ニーズに合致する人材を紹介してもらえるサービスです。サービス事業者に、システム開発の内容や納期、予算などを伝えることで、最適なフリーランスエンジニアをアサインしてもらえます。

クラウドソーシングに比べると、スキル・実績に富んだ優秀なエンジニアに出会える可能性は高いと言えます。ただし、サービス事業者へマージン(紹介料)を支払う必要があるため、トータルのコストは多めに見積もっておいたほうがいいでしょう。

 

  • 知人などの紹介

知人などからフリーランスエンジニアを紹介してもらうパターンもあります。過去に依頼したことのある人からの紹介であれば、エンジニアのスキルや力量が分かっているので、安心して依頼できるでしょう。

しかし、何人ものエンジニアを同時に紹介してもらえるケースは考えにくいので、比較検討するのは難しいでしょう。紹介者との関係性にもよりますが、エンジニアと相性が合わなかったり、スキル面で不安を感じたりしても、お断りしにくいケースがありそうです。

 

  • SNSやホームページで探してアプローチ

フリーランスとして活動しているエンジニアは、自身のホームページやSNSで情報発信している人も少なくありません。検索などで目星をつけて、直接問い合わせをしてみるのもいいでしょう。

Web上やSNS上でフリーランスエンジニアを見つけるのは、それほど難しいことではありません。しかし、第三者からの評判・評価が見えにくいので、開発能力や対応力を見極めるのは難しいかもしれません。


■フリーランスエンジニアに仕事を依頼する際の注意点

フリーランスエンジニアに仕事を依頼して、納得のいくシステム開発を実現するには、少なくとも以下の4点は心がけるようにしましょう。

 

  • フリーランスエンジニアのスキル・能力を見極める

システム開発は、エンジニアのレベルで成果物の品質が大きく左右されます。フリーランスエンジニアに依頼する場合は、そのエンジニアのスキル・能力を正しく見極めることが重要です。

フリーランスエンジニアの多くは、対応OSやプログラミング言語など自身のスキルや実績をWeb上で公開しています。依頼するシステム開発に必要なスキルはあるか、依頼する案件に似た実績があるかどうかは必ずチェックするようにしましょう。

ただし、Web上のプロフィールや実績だけで全てを判断することは難しいものです。発注を決める前に、できるだけ顔を合わせて話す時間を設けましょう。面談では、発注サイドが要望するシステムをどのくらいの期間・コストで開発できるかなど、具体的なやり取りをするのはもちろん、会話を通して人間性や性格などを見極めることも重要です。

 

  • システムの仕様を明確に説明する

システム開発が失敗に終わる要因になるのが、発注者側がエンジニアに対して希望する仕様を明確に伝えられないことです。極めて基本的なことのように思えますが、「どういうシステムが欲しいのか」をうまく説明できない発注者は少なくありません。

システム開発に限った話ではありませんが、外部に仕事を発注する際、発注者側の理解が足りなければ依頼内容をうまく伝えることはできません。そうなると双方に認識のズレが生じ、想定外の成果物ができあがってしまうこともあります。

発注側として心がけるべきことは、開発したいシステムの仕様について、とことん考え抜くことです。テクニカルな知識がない場合、考えが及ばない部分が出てくるのはやむを得ませんが、エンジニアからの基本的な質問に対して、「それは考えてなかった」「そこはお任せします」といった返答が少なくなるようにしましょう。

 

  • 契約書を交わし、双方が契約内容に合意する

システム開発の工程においては、双方の認識に相違が生じ、大きなトラブルに発展するケースがあります。後のトラブルを避けるためには、契約書を交わし、双方が契約内容に合意することが重要です。

ただし、契約内容の大半は法律に関連した内容なので、フリーランスエンジニアにとっては理解が難しい条項も多いようです。とはいえ、契約内容を正しく理解していないとトラブルの原因になるので、発注側としても補足説明をするなど理解を促すように努めましょう。

フリーランスエンジニアにシステム開発を依頼する際、特に注意が必要なのが契約形態です。

 

▼請負契約か準委任契約か

フリーランスエンジニアとの契約形態は、通常「請負契約」か「準委任契約」のいずれかになります。この2つの契約は性質が異なり、様々な相違点があります。

たとえば、請負契約の場合、エンジニア側は仕事の完成義務を負うため、システムが完成して初めて報酬を請求できます。開発工程の途中で報酬の一部を受け取ることもできますが、そのためにはその旨の特約が必要です。一方、準委任契約の場合は、エンジニア側は業務を遂行する義務を負います。そのため、システムが完成していなくても業務が適切に実施されていれば報酬を請求できます。

どちらの契約にするかによって、報酬の支払い方や算定方法だけでなく、責任の範囲や不具合時の対応などが変わってきます。トラブルを避けるには、請負契約と準委任契約の違いを理解したうえで契約を交わさなければいけません。

 

  • 丸投げせず、開発中もコミュニケーションを図る

エンジニアにシステム開発を丸投げする担当者もいるようですが、これも失敗の要因になります。発注側としては丸投げできれば楽ですが、それでうまくいくのは、長年の付き合いがあり何度もシステム開発を依頼しているエンジニアに限られます。

開発者が初めて依頼するフリーランスエンジニアであれば、発注者側もプロジェクトに積極的に関与して、開発中もコミュニケーションを欠かさないことが重要です。そうすることで、細かい認識違いを修正できることもありますし、トラブルが生じたときもスピーディーに対応できます。また、エンジニア側に緊張感が生まれるので、結果的に成果物のクオリティも向上します。


■まとめ~フリーランスエンジニアとともにITニーズに応える時代へ

日本では、ITエンジニアの人材不足が深刻になっており、正社員で雇用するのは難しい時代になっています。そうなると、頼りになるのは優秀なフリーランスエンジニアです。今後ますます拡大するであろうITニーズに応えていくには、信頼できるフリーランスエンジニアとのパートナーシップが欠かせません。

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