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【企業担当者向け】本当にあった!フリーランスのトラブル実例6選!

複数の企業とのやり取りが発生するフリーランスにとって、トラブルは日常茶飯事といっても過言ではありません。実際、フリーランスとして3年7ヶ月活動している筆者も、さまざまなトラブルに遭遇しました。

そこで今回は筆者や周囲のフリーランスの体験をベースに、これからフリーランスとして活動する方やフリーランスに仕事を依頼する企業の方に知っておいていただきたいトラブル事例をまとめました。

フリーランスと企業のトラブルはなぜ起こる?

どの企業にも籍を置かないフリーランスは、多くの企業や担当者と仕事のやり取りをするケースがあります。2016年にライターとして独立し、今年フリーランス4年目となる筆者も、大企業からスタートアップまで数十社の企業とお付き合いをさせていただいています。

「初めまして」のクライアントさんの場合、お互いにベストな付き合い方を探りながらお仕事を進めることになりますし、スタートアップやベンチャー企業だと、会社としての体制が整っていないこともあります。

また、フリーランスが企業から発注を請けて業務を遂行する際は、企業と業務委託契約を締結することになりますが、お互いに自身を取り巻く法律についてすべてを把握しないまま契約を進めてしまうこともあるでしょう。

「認識や考え方の違い」「法律や契約内容の理解不足」「信頼不足」「クライアントの未熟な体制」、主にこれらの理由からフリーランスと企業のトラブルは起こります。筆者もいくつかのトラブルにあいましたし、周囲のフリーランスからもトラブル事例はよく耳にします。

ただし、このようなトラブル事例をあらかじめ把握しておくことで、防げる問題も多いのです。ぜひ、この機会にフリーランスと企業のトラブルの予備知識を付けておきましょう!

【事例1】報酬の未払い

 

フリーランスにとってもっとも困るトラブル事例といえば、「報酬の未払い」でしょう。筆者含め周囲のフリーランスは、ほぼ全員このトラブルに遭遇していました。

これは依頼された作業を遂行し、成果物を納品したにも関わらず、一向に報酬が支払われない…というもの。単純な支払い漏れであれば、こちらから連絡すればすぐに対応してもらえますが、厄介なのは「何かと理由を付けて支払いを先延ばしにされる」こと。
例えば、以下のような理由がよく聞かれます。

  • 会社の業績が良くないので報酬期限を延ばしてほしい
  • 納品物(写真・デザイン・記事など)の公開が大幅に遅延するので、支払いもそれまで待ってほしい
  • 担当者が辞めてしまって、現状が把握できていない

ひどい場合は、担当者との連絡が途切れてしまう場合も…。上記の理由はいずれもフリーランス側には非がなく、期日どおりに支払われるべきものです。しつこく連絡をしても支払ってもらえない場合は、法的手段を取ることをオススメします。

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【事例2】仕事をドタキャンされる

 

仕事のドタキャンも、日常茶飯事のトラブルと言えます。これは主にクライアント側の都合であることが多く、筆者の場合は約1ヶ月分の報酬が発生する案件を「状況が変わってしまったので、一旦キャンセルさせてほしい」と、取材日の2日前にメール連絡だけでキャンセルされたことがありました。

他の仕事を入れないように調整し、約1ヶ月分のスケジュールをその案件のために確保していた筆者からすると、到底、謝罪だけで済まされる問題ではありません。30分無料で弁護士さんに相談できる「ひまわりホットダイヤル」を活用して弁護士さんにアドバイスをいただき、報酬の一部を支払っていただくことで先方と和解しました。

残念なことですが、このように下請法やフリーランスが被る損害を理解しないまま仕事を依頼するクライアントも多々存在するのが事実。許容できない範囲のドタキャンの場合は、下請法を武器に交渉するなどの措置が取れます。

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【事例3】クライアントと連絡が取れなくなる

 

中小企業やベンチャー企業とお仕事をする際に、よく聞かれるトラブルが「音信不通」です。筆者も「継続での執筆をお願いします」と言われていたのに、3ヶ月ほど経過したら連絡が取れなくなったクライアントさんがいました。

その他、仕事が確定する前のやり取りの段階で連絡が取れなくなったことも。もっとも悪質なのは、成果物を納品したあと未払いのまま音信不通になるケースです。

このような質が悪い “バックレ”にあわないためには、信頼できるクライアントかどうかをあらかじめリサーチしておく必要があるでしょう。

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【事例4】クライアント都合で進行がストップする

 

ビジネスシーンでは、「一旦保留」という状態に陥る案件がたびたびあると思います。そんなとき会社員なら、案件が保留になったからといって給料が減ることはないでしょう。しかし、フリーランスの場合、基本的に成果物を納品するまでは報酬が支払われません。

例えば、50%まで手を付けた仕事が途中で保留になった場合、再び動き出すのを待つ必要があります。筆者の体験談だと、大手企業のクライアントさんとお付き合いした際に、先方都合で2ヶ月ほど“お預け”をくらいました。

下請けという働き方の性質上、フリーランスはどうしてもクライアントの都合に振り回されやすくなってしまいます。

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【事例5】打ち合わせにない仕事が追加される

 


こちらも、わりとフリーランスあるある。打ち合わせで細かく話していなかった部分の仕事をさも当たり前のように追加されたり、一定のクオリティ以上の成果物を提出しているのに大きな修正依頼を何度も受けたり、想定外の仕事量に膨れ上がってしまう…といった経験談を聞いたことがあります。

筆者の場合、打ち合わせでは2,000字程度の原稿と言われていたのに、構成を見てみるととても2,000字では収まらない…なんてことがありました。

これらのトラブルは、お互いの認識の齟齬が主な要因です。始めてのクライアント、初めての案件の場合、注意深く作業内容について打ち合わせをしておく必要があるでしょう。

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【事例6】著作権侵害や名誉毀損で訴えられる

 

筆者は経験したことがありませんが、メディア等を通じて「著作権侵害や名誉毀損で訴えられた」というフリーランスの話を耳にすることがあります。場合によっては多額の損害賠償を請求されたり、自身の評判が著しく落ちてしまったり、さまざまな弊害が考えられます。

とくに著作物や実在する人物を扱う仕事の場合、より注意深く取り組む必要があるでしょう。

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仕事を始める前の事前準備を徹底しよう

 

このようなトラブルを未然に防ぐためには、事前の確認作業が重要です。具体的には、以下のような点を気を付けておきましょう。

  • 納期・報酬・業務範囲等を取り決めた契約書を締結する
  • 口頭で済まさずに、テキストでやり取りする
  • 追加で仕事が発生する場合は、「要相談」にしておく

より深くトラブル対策について知りたい方は、ぜひ以下の記事にも目を通してみてください。フリーランスは、自分の身は自分で守るしかありません。知恵をつけてトラブルに巻き込まれないよう万全の対策を取っておきましょう。

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| ライタープロフィール

小林 香織

1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。
WEBライターとして【働き方、ライフスタイル、旅】など700以上の記事を執筆。
雑誌・パンフレット・コーポレートサイトでも執筆経験あり。
拠点は東京だが、ときどき東南アジアに移住してノマドワーカーをして活動を行う。
2019年よりWEBデザイナーと広報PRの活動もスタート。

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