TOPお知らせフリーランスとの上手な付き合い方を考える「フリーランスマネジメントMeetup」

フリーランスとの上手な付き合い方を考える「フリーランスマネジメントMeetup」

2019/2/20、pasture (パスチャー)初となる共催型イベント、”フリーランスマネジメント Meetup ~人材不足でも成長できる!上手なフリーランスとの付き合い方とは?”が開催されました。

第一回目は、ゲストスピーカとして一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会代表理事である平田麻莉氏と、株式会社イースマイリー代表取締役 矢澤修氏が登壇。それぞれ『企業におけるフリーランス登用のメリット』、『業務を圧倒的に効率化するアウトソーシングの仕方』についてお話いただきました。

フリーランスマネジメントMeetup開催の背景

人材不足が深刻化し、フリーランスは今後ますます企業の成長にとって欠かせない存在となってきています。一方で、どのような仕事をアウトソースしたら良いのか、どのように仕事を依頼すれば良いのか分からないという声も多いというのが現状。

エン・ジャパン㈱の新規事業として誕生したpasture (パスチャー)は、元々フリーランスとの協業が多かったという事業責任者の塩見が、月末請求作業を手間に感じていたことから、無駄を省けるツールとして発案されました。

依頼・発注・タスク管理業務の一括管理実現により、100名規模のフリーランスを抱える企業担当者からは「pastureが無かったら経理2人雇用が必要だった」とのお声もいただくことも。

そんな唯一のフリーランスマネジメントシステム(FMS)サービスを運営している事業者として、企業×フリーランスの関わり方にフォーカスした内容を通じて、外部人材活用のナレッジを伝えていきたいという想いの下、今回のイベントの開催にいたりました。

参加したのはフリーランスを登用したい企業担当者

イベントは、事業ディレクターを務める高澤によるイベント概要の説明、pasture の紹介からスタート!交流もかねたアイスブレイクも実施され、現状どんな業種のフリーランスとお仕事をしているか、今後したいか、またイベントの参加理由についてをシェア。和やかな雰囲気で進行されました。

その後は、平田氏による豊富な事例やデータを用いたフリーランス活用の概況のお話、矢澤氏と弊社高澤による具体的なフリーランスへの業務依頼時のナレッジに関するディスカッション、最後に名刺交換会が行われました。

当日お越しいただいた参加者のうち、8割がすでにフリーランスとのお仕事をしている企業担当者様のご参加ということで、イベント時にリアルタイムでコメントできるSli-doにもたくさんの質問が。

事後アンケートでも、「概論と実践という内容構成のバランスが良かった」、「クラウドソーシングの活用に興味が湧いたので、今後少しづつ試していきたい」、「専門性の高い人へタスク依頼を行い、チームを作っていきたい」というお声や、次回開催希望も多数いただくなど大盛況でイベントは幕を閉じました。

「人材獲得競争の戦場は、転職マーケットからフリーランス・複業マーケットへ」フリーランス協会代表理事 平田麻莉


平田麻莉 / 一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事 大学卒業後、PR会社のビルコム株式会社で、国内外50社以上の広報活動に従事。米国への交換留学を経て、2011年に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。現在は、PRプランナーやケースメソッド教材のライターとして活動。2017年1月にプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会を設立。年会費1万円で保険や福利厚生を利用できるフリーランス向けベネフィットプランを提供し、多様な働き方の環境整備に情熱を注ぐ。

平田氏には、以下の流れで企業とフリーランスの関わり方についてお話いただきました。

  1. フリーランス協会を立ち上げた想い
  2. フリーランスの定義と種類
  3. 優秀な外部人財を登用するヒント
  4. フリーランスとの契約形態

「誰もが自律的なキャリアを築ける世の中へ」フリーランス協会を立ち上げた想い

フリーランス協会の平田と申します。よろしくお願いします。

私は、会社員としてベンチャーPR会社の立ち上げにかかわった後に、大学院で修士、博士課程へと進み、そのご縁で大学から仕事を依頼されて研究の傍ら業務委託として働くようになりました。それがフリーランスとして活動するようになった最初のきっかけです。

そこからフリーランスとしてのキャリアを積み重ね、ライフステージに合わせていろいろな働き方を選べる社会にしていきたいという想いで2年前に協会を立ち上げました。
協会の規模は無料会員数は約1万人、有料会員数は約1600名、参画企業が120社ほど。

「誰もが自律的なキャリアを築ける世の中へ」をキャッチコピーに、個人・法人・政府や自治体の関わる、オープンかつフラットな非営利団体を運営しています。

プロジェクト活動として、キャリア支援やジョブ創出などの活動に始まり、社会保障や地方創生、パーソナルスコアリングに至るまでさまざまなジャンルのプロジェクトに取り組んでいます。

今後も意欲のある人が自由にプロジェクトを立ち上げて、どんどん活動していける場にしたいと思いますね。

フリーランスの定義と種類

現状、日本におけるフリーランスは440万人で就業者全体の7%。このうち7割が完全に独立して働くフリーランス、3割が副業として仕事を行うフリーランスです。

 

独立や起業する人の増加に従い、様々なサポートサービスも増えていますし、労働寿命の長期化とともに多様な働き方が求められてきています。優秀な人ほどフリーランス化していく傾向にあるとも言われていますよね。

フリーランスについてさらに詳しい分類や働き方についてお伝えしていきたいと思います。

広義のフリーランスとは「特定の企業や団体、組織に専従しない独立した形態で自身の専門知識やスキルを提供して対価を得る人」を指します。

そして、現代のフリーランスは多様化が進んでおり、大きく分けて、「クリエイティブ系フリーランス」、「職人系フリーランス」、「ビジネス系フリーランス」の3種類に分けられます。

「クリエイティブ系フリーランス」としては、エンジニアやライターが代表的。「職人系フリーランス:としては、家事代行やパーソナルトレーナーなどが挙げられるでしょう。さらに「ビジネス系フリーランス」として、私も行っている広報やマーケティング、人事や営業などの職種が含まれます。

働き方も「タスク型」、「プロジェクト型」、「ミッション型」の3つの型に分類。作業期間や内容が明確である、タスク型が主流となっています。

 

優秀な外部人財にはフルコミットではなく一時的に参加してもらう

次にお伝えしたいのが外部人材の活用について。

昨今圧倒的な人手不足が叫ばれており、2016年に提言された「働き方の未来2035」でも、”今後は組織の壁が融解していく”とされています。

実際、優秀な人材の年収は高騰しており、フルタイムでの雇用は難しいというのが多くの企業の悩みかと思います。

それでは、そのような人材に週数日の業務委託でコミットしてもらえるとしたらいかがでしょうか。このような外部人材の活用効果としては、次の4つが挙げられます。

①必要な技術、ノウハウや人材の補完
②従業員の業務量の負荷軽減
③売上高の増加
④変動費でプロジェクト型組織を組成

外部人材の活用を通じて、財務パフォーマンス向上を目指すことが多くの企業にとっての課題といえます。

「実は、業務委託契約という類型は、法律上存在しない」フリーランスとの契約形態

フリーランスとの取引時は、さまざまな部分で注意が必要です。契約は、「請負契約」および「準委任契約」となり、それぞれ納品物や瑕疵担保責任の規定が異なります。

また、取引におけるリスクヘッジとして、業務内容や範囲、成果物、KPI、報酬、スケジュール・納期、コミュニケーションの手段と頻度、賠償責任保険への加入など、しっかりと事前に確認を行いましょう。

賠償責任保険への加入は、欧米では企業がフリーランスに仕事を依頼する際に義務付けるケースが一般的となっています。フリーランス協会では日本で初めて、対物・対人の事故はもちろん、情報漏えいや納品物の瑕疵、著作権侵害など、フリーランスとの取引においてリスクとなり得る業務過誤を全面的に補償する賠償責任補償を提供しています。

年間1万円で、フリーランス本人だけでなく発注主である企業も被保険者として、最大10億円が補償されるので、取引をするフリーランスに対してはフリーランス協会への加入を依頼すると安心です。

最後になりますが、今後人材獲得競争の戦場は、転職マーケットからフリーランス・複業マーケットへ変わってきています。まずは、フリーランスの方への業務依頼を小さなところからはじめてみて段階的に導入していくことをおすすめします。

 

「フリーランスとの仕事は依頼内容にこだわるべし」イースマイリー矢澤修


株式会社イースマイリー代表取締役 矢澤修 大学では社会福祉を学んでいたが、より広い視点を持ってるようにインターネット業界にて10年間勤務。その後、保育園をつくる夢と子育てにおける社会課題を解決するべく、株式会社イースマイリーを創業。同社では、動画制作、日々の情報収集や記事のライティング、文字起こしや翻訳など、様々なプロジェクトを実施。具体的には100プロジェクト以上、300名近いクラウドワーカーと仕事を行い、2年間で2,000本近くの動画を制作。その中で培ってきたアウトソーシングのノウハウを基に、企業の業務改善のコンサルも行う。

続く第二部は矢澤氏による登壇。

矢澤氏には、以下の流れでアウトソーシングする時の具体的なノウハウについてお話いただきました。

  1. 依頼する仕事の見分け方
  2. どうやってフリーランスに仕事してもらうか
  3. 依頼をスムーズにするマニュアル作りの極意

「専門性が低く、自分でやらなくても良い業務」依頼する仕事の見分け方

イースマイリーの矢澤と申します。よろしくお願いします。まず、フリーランスの方にどのような仕事を依頼すれば良いかについてお話しします。判断基準を明確にするために行うべきファーストアクションとはタスクの分類なんですよね。

考え方としては、縦軸を専門性の度合い、横軸を自分がやる意義の有無でマップにしていくこと。依頼しようとしている仕事がどこに当てはまるのかを考えていきます。

 

例えば、専門性が低い業務例としては情報収集や文字起こしなどが挙げられますし、逆に、専門性の高い業務としてはデザインや翻訳などが挙げられます。

まずは専門性が低く、自分でやらなくても良いなと思った業務をフリーランスの方への依頼に出すことにしていますね。インターネットが使えて、スプレッドシートに書き込める人であれば誰でもできる業務なので、基本的なやり方さえわかれば、同じ質での納品が見込める業務です。

ただ、本来外注すべきであるのは、専門性の高い業務です。自身で勉強するには多くの時間を費やす必要のあるような業務は、その道のプロにお願いしたいと思いませんか。

自分にしかできないことに注力する時間を生むためにも、専門スキルを持ったフリーランスにお願いしていくという考え方を広く浸透させるべきだと思っています。

複数のフリーランスを1つの場所(スプレッドシート)で仕事してもらう

 

それでは、ここでフリーランスの方への業務依頼、作業の流れについてお話します。まずご紹介したいのは、以前実際に行った「LINE@を運用している企業アカウント抽出業務」の依頼方法について。

何万件とある企業をアカウントを自身ですべて抽出、記載していくという作業は所要時間の予想もつきませんよね。そこで、クラウドソーシング上で作業依頼を出したところ、なんとプログラミングで情報を抽出できるという方が現れ、1時間もかからずに15万件ほどのアウトプットをいただきました。

さらにその抽出したアカウントに対して、その企業名およびHPを紐づけていくという作業を5名ほどの方に依頼したのですが、その業務は3日ほどで完了しました。

このように、依頼内容が明確であればどんな案件でもお願いできるんですよね。また、数名で同じシートで作業をするときも同時編集が可能な環境下で行っているので、データが重複することも無く安心。同時編集にすることによって情報が見える化され、自ずとワーカーさんのモチベーションが上がるという効果もあります。

納期を定めずとも、他のワーカーさんとの間で競争が生まれることによって、よりスピーディーな納品をいただけていると実感しています。

一度マニュアルを作り込めば依頼がスムーズに

そして、最後にお伝えしたいのがマニュアルの重要性について。少し時間がかかったとしても、是非はじめに作成していただきたい!

なぜかと言うと、マニュアルを作成しておくことは、水路をひいておく感覚と似ているんです。後々同じ業務を依頼したり、作成済みのマニュアルを雛形にして別のマニュアルを短時間で作成できたり、と汎用性もバツグンなんですよ。

ちなみに、スライドに写っているのは、キッズ用YouTubeチャンネルに掲載している貼り絵の動画。紙の上に折り紙をちぎって貼っていってもらっているのですが、実はこれを撮影しているのは、特にITや動画制作に精通しているわけでもない育休中の主婦の方です。

実際に納品された動画

 

実際のマニュアル

マニュアル内には「貼り絵に照明を当てる時には自身の真上からだと影になるため、前から照らしてください」、「三脚が無い場合は、100均で買ったネットを同じ高さの椅子に橋渡しにしてその下に紙を置くようにしてください」等という細かいポイントまでしっかりと記載。

このマニュアルのおかげで、これまで何百件も同様な動画作成を依頼している中で特に質問もなく高品質なものを納品いただけています。マニュアル無しではスムーズな納品は決して実現しないと思うので、その重要性をひしひしと感じていますね。

ちなみにこの中で実際にクラウドソーシングを使用されているという企業担当者様はどれくらいいらっしゃいますかね?挙手をお願いします!

(矢澤氏が観客を見渡す)

大体3分の1くらいですかね、ではその中で上手く活用できているなと感じている企業担当者様はどれくらいいらっしゃいますかね?

(矢澤氏が再度観客を見渡す)

ゼロですか。まだまだフリーランスとの関係性構築に課題感を感じていらっしゃる企業が多いようですね。

ちなみに、現在弊社では2名が正社員として勤務、その他はプロボノさんやアウトソーシングでフリーランスの方に50名ほどお仕事を依頼しています。

ただ、やはりはじめてフリーランスに業務をお願いするのはハードルがとても高いことです。まずは一度業務依頼をできればかなりハードルが下がると思いますので、今日のお話を生かして、はじめの一歩を踏み出していただきたいですね。

最後に

平田氏と矢澤氏のお話をうけて、今後のフリーランスとの関わり方について具体的にどのようにしていくべきかが理解できたというご意見も多く、実り多きイベントになったのではないかと思います。

イベントの後も登壇者との交流をしてもらいたいと考え、FBグループでコミュニティスペースを開設し、この中で随時フリーランスマネジメントに関しての質問などを受け付けておりますので、ご興味をお持ちいただいた方は是非加入してくださいね!

また、pastureでは今後も定期的にフリーランスマネジメントに関するイベントを開催していく予定ですので、今回は都合が合わなかったという方も次の機会にお越しいただけましたら嬉しいです。

 

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