TOPお知らせイラスト制作を外注依頼する流れと料金相場を解説

イラスト制作を外注依頼する流れと料金相場を解説

「良いイラストレーターがいない・・・」「イメージしていたイラストと違う・・・」「修正料金でトラブルになった・・・」など、イラスト制作でお困りの担当者様は少なくありません。Webサイトや紙媒体のデザイン、SNSの運用など、様々な場面でイラストが必要になってきますが、まずは「どこに依頼すべきか?」というところから見直したほうがいいのかもしれません。今回は、イラスト制作を依頼する時に注意すべきポイントを解説していきましょう。


イラスト作成依頼をする前の準備                   

イラスト作成を依頼する際は、イラストの「要件」を明確にしておく必要があります。分かりやすく言えば、「どんな用途で使うどんなイラストを、いつまでに何点作ってもらいたいのか?」といった情報のことです。これらの情報は、イラストのイメージを共有するために欠かせないだけでなく、イラストレーターが見積もりを算出するためにも必要な情報です。

イラストの要件が明確になっていない場合、イラストレーターからいろいろ質問されると思います。そのときに、「まだ決まっていなくて」「どんなのがいいですかね?」「お任せします」といった回答しかできないとしたら先行きが不安です。結果的に「このイラストはちょっと違う・・・」「想定以上に時間がかかった・・・」「追加費用が発生した・・・」など、品質面だけでなく、コストやスケジュールの面でも失敗に終わる可能性が高くなります。

満足のいくイラストを作成するため、依頼時に以下のような情報を伝えられるように準備しておきましょう。

  • どんなイラストを作成したいのか?

・イラストのモチーフは?
・イラストのテイスト・雰囲気は?
・イラストのイメージカラーは?
・イラストの作画範囲は?(人物イラストなら、顔だけ・バストアップ・全身など)
・イラストを見るのは主にどんな人?(性別・年代・趣味など)
・イラストを見た人にどんな印象を与えたい?

依頼者とイラストレーターとが、イラストのイメージを共有するのは簡単なことではありません。雰囲気を伝えるときに、しばしば「かっこいい」「かわいい」といった表現が使われますが、何を「かっこいい」「かわいい」と感じるかは人によって違います。そのため、言葉だけでコミュニケーションをとっていると、認識がズレてしまうことが少なくありません。

▼参考画像を共有しよう!

イラストのイメージを正確に共有するためには、参考画像を提示するのがおすすめです。画像を探す方法としては、Googleの画像検索が便利です。たとえば「女の子 応援」などと画像検索してみれば、写真やイラストがたくさん表示されます。さらに「ツール」から色や種類で絞り込めるので、よりイメージに近いものを探せるでしょう。

ドンピシャの画像が見つからない場合は、「雰囲気は画像A、髪型は画像B、服装は画像C」というように、要素ごとに違う画像を指定しても構いません。また、人物のポーズで最適な画像が見つからない場合は、同僚などにポーズをとってもらって撮影したり、自分でポーズをとって自撮りするのも一つの手です。

  • どんな用途でイラストを使うのか?

WebサイトやSNSのアイコン、チラシやポスター、雑誌や看板など、どんな用途・場所で使うのかによってイラストのデータ形式が変わってきます。イラストの用途として掲載する場所を伝えましょう。

  • 何点のイラストが必要なのか?

イラストを作成する点数によって料金が変わってきます。パターン展開も含めて、何点のイラストが必要なのかを伝えましょう。

  • イラストのサイズ・解像度は?

通常、イラストを作成した後にサイズや形式を変更することはできません。サイズを間違えてしまうと、せっかく作ったのに使いものにならないこともあるので、事前に決定しておきましょう。イラストのサイズは縦・横をピクセルで伝えるのが一般的です。

イラストの解像度は用途によって適切な値が変わってきます。たとえば、Webサイトに使うなら72dpi以上、カラー印刷をするなら300dpi以上が推奨されます。解像度が分からない場合、用途を伝えておけばイラストレーターが最適な解像度で作成してくれますが、複数の用途で使うことを想定しているのであれば、必ずその旨を伝えましょう。

  • イラストはいつまでに必要?

イラスト制作の希望納期を伝えます。特に急ぎの場合は重要です。イラスト制作会社であれば急ぎの依頼にも対応してもらえることが多いですが、「特急料金」として割高になる可能性が高いです。フリーランスのイラストレーターも、すぐに着手できるとは限りません。一般的なイラスト作成の場合、最短でも1週間くらいはかかるので、できるだけ早めの依頼を心がけましょう。


■イラスト制作はどこに依頼すべき?

まず、イラスト制作をどこに発注すべきか?という点ですが、一般的には「フリーランス」「クラウドソーシング」「イラスト制作会社」の3つの選択肢が考えられます。それぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明していきます。

  • フリーランス

フリーランスとして活動するイラストレーターに直接依頼する方法です。

イラスト制作をフリーランスに依頼するメリットは、個性的でオリジナリティのあるイラストが期待できることです。とはいえ、これはあくまでもセンスやスキルに恵まれたイラストレーターに出会えたときの話。数多くのフリーランスのなかから優れたイラストレーターを見つけ出すのは、非常に骨の折れる作業になります。

フリーランスのイラストレーターに依頼するには、まず、求めるイラストを描いてくれそうなイラストレーターを探すことからスタートします。探す方法としては、pixivやnote、TwitterなどのSNSが中心になるでしょう。SNS上でイラストの仕事を募集しているイラストレーターはたくさんいるので、作品をチェックしながら求めるテイストに合ったイラストレーターをピックアップし、DMで問い合わせしてみましょう。また、フリーランスのイラストレーターは個人でWebサイトを開設している場合も多いので、個人のサイトから問い合わせをしてみるのもいいでしょう。

  • クラウドソーシング

クラウドソーシングは、仕事を発注したい企業や個人が、不特定多数の人々に仕事を依頼したりアイデアを募集したりするためのプラットフォームです。イラスト制作に限らず、様々な分野で活用されています。

イラスト制作にクラウドソーシングを用いる利点は、話が早いということです。基本的に「こういうイラスト描ける人いませんか?」という依頼に対して、「やりたい!」というイラストレーターが手を挙げるシステムなので、スムーズにやり取りが進みます。加えて、コンペ形式を選択すれば複数案から優れたイラストを選ぶことも可能です。

一方で、お小遣い稼ぎの感覚で登録しているアマチュアユーザーも多いため、クオリティにバラツキがあることは認識しておいたほうがいいでしょう。また、通常はイラスト制作を依頼するとその内容が公開されるので、リリース前に表に出したくない案件には向きません。

  • イラスト制作会社

文字どおり、イラスト制作会社に発注するパターンです。制作会社によって得意とするイラストの雰囲気・系統は違うので、Webサイトの事例集などを確認してから問い合わせをしてみましょう。

イラスト制作会社は料金体系が明確で、契約まわりでトラブルになりにくいのが利点ですが、フリーランスやクラウドソーシングに比べると料金は高くなりがちです。ほとんどのイラスト制作会社は社内に複数のイラストレーターが在籍しているので、ボリュームの多い案件や短納期の案件にも対応してもらえる可能性がありますが、担当者を選べないのはデメリットと言えるかもしれません。

■フリーランスのイラストレーターを探せる代表的なSNS

  • pixiv

pixiv(ピクシブ)は、ユーザーがイラストやマンガなどの作品を投稿し、多くの人と交流を図ることができる世界最大級の創作系SNSです。プロアマを問わず、創作したイラストを投稿したい人、イラストが好きな人などを含め5,000万人以上の人がユーザー登録をしています。タグで検索すれば、好みの作風のイラストレーターを見つけることができるでしょう。

  • note

noteは、クリエイターが文章やイラスト、マンガや写真を投稿でき、ユーザーはそのコンテンツを楽しんで応援できるプラットフォームです。最近は、note上でファンを増やし、イラスト制作の受注をするイラストレーターも増えているようです。


イラストレーターに依頼するときの流れ

イラストレーターに依頼してから、イラストが完成するまでの流れをご紹介します。

  • STEP01:問い合わせ・見積もり

イラストレーターに問い合わせをして、作成するイラストの要件を伝えます。それを受けて、イラストレーターが見積もりを出してくれます。見積金額や条件などを確認して問題がなければ、正式に発注しましょう。

  • STEP02:ヒアリング

イラストに関する共通認識を持つために、イラストレーターからヒアリングがあります。ヒアリングの際に「お任せします」と言っておきながら、ラフ案を確認して「こうじゃないんだよな・・・」と言うのはルール違反です。この段階でしっかりとイメージを固めて、双方で共有できるようにしましょう。

  • STEP03:ラフ案の確認

イラストのラフ案を確認します。ラフ案の段階であれば、構図やポーズなどの修正が可能です。ラフ案にOKを出した後は本制作に入るため、大きな修正はできなくなります。ラフ案FIX後の修正は費用が上乗せになるケースが多いので、この段階でズレがないかしっかりと確認しておきましょう。

  • STEP04:本制作・仕上げ

FIXしたラフ案をもとに、イラストレーターが細部の書き込みや色付けなどをおこないます。仕上がりの確認をおこない、調整が必要であればその旨を伝えます。

  • STEP05:納品

仕上げのイラストに問題がなければ、納品となります。

 

■イラスト発注に使える代表的なクラウドソーシング

  • ランサーズ

ランサーズは、老舗のクラウドソーシングプラットフォームです。通常は、発注企業がプラットフォームを使って自らイラストレーターを見つける必要がありますが、オプションである「Lancers Pro」を活用すれば、ニーズに合った即戦力のイラストレーターを最短即日で紹介してもらうこともできます。

 

  • クラウドワークス

クラウドワークスは、日本最大級のクラウドソーシングプラットフォームです。登録イラストレーターも多く、コンペでは平均32件の提案が集まります。提案を見てから気に入ったイラストを選べるので、納得感のある発注が可能です。


イラスト作成の料金相場

イラスト作成の料金は依頼先によって変わってきます。上述のとおり、イラスト作成の依頼先は「フリーランス」「クラウドソーシング」「イラスト制作会社」が主な選択肢になりますが、このなかで比較的料金が安いのがクラウドソーシングであり、比較的料金が高いのがイラスト制作会社です。

  • クラウドソーシングのイラスト作成料金相場

クラウドソーシング業界大手の「クラウドワークス」と「ランサーズ」は、イラスト作成の料金相場をそれぞれのWebサイトで公開しています。

▼クラウドワークス

イラスト制作の報酬相場:30,000円〜

※ 出典:クラウドワークス発注相場【クラウドワークス】

▼ランサーズ

冊子用イラスト作成、挿絵作成など:30,000〜50,000円/1点

※ 出典:仕事の種類・参考価格 | ランサーズ

クラウドソーシングでは、報酬を設定したうえで最適なイラストレーターを探せるので、予算ありきでイラスト作成を進めたい場合などは便利です。

  • イラスト制作会社のイラスト作成料金相場

制作会社の規模によって料金設定は異なりますが、宣伝会議が発表している「広告制作料金基準表」が一つの目安になるでしょう。

▼広告制作料金基準表より

・カット(モノクロ):5,000円
・カット(カラー):10,000円
・テーマ(モノクロ):30,000円
・テーマ(カラー):50,000円

「カット」とは、雑誌やパンフレットなどの文章の間に挿入される小さめのイラストのことで、サイズは10cm角以内程度が目安になります。「テーマ」とは、ポスターやWebサイトのメインビジュアルなど、大きなサイズで使われるイラストのことです。通常、イラスト作成はサイズが大きくなるほど料金も高くなり、モノクロよりもカラーのほうが料金は高くなります。

また、イラスト作成の料金基準は日本イラストレーター協会(JIA)のWebサイトにも掲載されています。こちらも相場を知るうえで参考になるでしょう。

▼日本イラストレーター協会(JIA)のイラスト料金より

・Aランク:線画にベタ塗り、線なしベタ塗り等の構成などシンプルなイラスト
・Bランク:線画に多少立体感を付ける程度のAより少し手間のかかるイラスト
・Cランク:線なしの立体感のあるイラスト
・Dランク:写実的なタッチや、水彩画などの手描きのイラスト
・Eランク:スーパーリアルや細密画など、とても手間のかかるイラスト

【カットの料金相場】

 

イラストの条件 Aランク Bランク Cランク Dランク Eランク
人物1人、顔のみ、背景なし 2,000 3,000 4,000 5,000 8000
人物1人、上半身、背景なし 3,000 4,000 5,000 6000 10,000
人物1人、全身、背景なし 5,000 6,000 7,000 8,000 15,000
人物2人、上半身、背景なし 5,000 6,000 8,000 10,000 18,000
人物2人、全身、背景なし 7,000 8,000 10,000 15,000 20,000
人物3人以上、全身、背景なし 9,000~ 10,000~ 12,000~ 20,000~ 25,000~
シンプルな背景付きの場合の追加料金 1,000 1,200 1,500 2,000 3,000
描き込む背景付きの場合の追加料金 1,500 2,000 3,000 4,000 5,000

 

【表紙イラストの料金相場】

 

 

イラストの使用媒体 Aランク Bランク Cランク Dランク Eランク
雑誌╱パンフレット╱カタログ 50,000~ 60,000~ 80,000~ 100,000~ 150,000~
単行本╱文庫 30,000~ 40,000~ 50,000~ 70,000~ 90,000~

 

【広告イラストの料金相場】

 

イラストの条件 Aランク Bランク Cランク Dランク Eランク
ポスター A1 80,000〜 100,000〜 120,000〜 150,000〜 200,000〜
POP A4 20,000〜 30,000〜 40,000〜 50,000〜 70,000〜
車内吊り A3 50,000〜 60,000〜 70,000〜 100,000〜 150,000〜
チラシ╱パンフレット╱カタログ A4 20,000〜 30,000〜 50,000〜 70,000〜 90,000〜
リーフレット A4の1/3 8,000〜 10,000〜 15,000〜 20,000〜 30,000〜
カレンダー A3 12枚 240,000〜 300,000〜 500,000〜 800,000〜 1,200,000〜
新聞広告 全15段 全国紙 80,000〜 100,000〜 120,000〜 150,000〜 200,000〜
新聞広告 全5段 全国紙 30,000〜 40,000〜 50,000〜 70,000〜 100,000〜
ウエブ トップページのメインビジュアル 30,000〜 40,000〜 50,000〜 70,000〜 100,000〜
テレビコマーシャル 40,000〜 50,000〜 70,000〜 100,000〜 150,000〜
テレビ番組 10,000〜 12,000〜 15,000〜 20,000〜 30,000〜
雑誌広告 縦横20cm以内 20,000〜 30,000〜 40,000〜 60,000〜 80,000〜
企業のマスコットキャラクター 100,000 150,000〜 200,000〜 300,000〜 500,000〜

 

※出典:イラストの料金と著作権に関して/日本イラストレーター協会(JIA)

 


■イラスト制作の依頼をする際の注意点

最低限押さえておきたい、イラスト制作依頼時の注意点は以下の3つです。

  • イラスト制作の目的を伝える

イラスト制作を依頼するとき、「こんな感じのイラストを描いて」としか伝えない担当者は多くいますが、それではイラストレーターに良い仕事をしてもらうことはできません。「なぜ、そのイラストが必要なのか?」という目的や背景を伝えることが重要であり、それによってイラストの仕上がりは大きく変わってきます。

たとえば、料理人に「トマトとチキンの入ったカレーを作って」とオーダーするとしましょう。もちろん、これだけでも美味しいカレーは作れますが、「なぜ、そのカレーが食べたいのか?」「どんな人が、いつ食べるのか?」「その人はカレー以外にどんな食べ物が好きなのか?」といった情報を伝えることで、より満足度の高いカレーができあがるはずです。

イラスト制作を依頼するときも同様に、「なぜ、そのイラストが必要なのか?」「どんな人がそのイラストを見るのか?」「いつ、どんな状況でイラストを使うのか?」といったことまで細かく伝えるようにしましょう。

  • テイスト・イメージを共有する

自分の頭のなかではイラストのイメージが明確になっていても、そのテイストやニュアンスを言語化して伝えるのは難しいものです。あいまいな言葉で指示をしてしまいがちですが、それではイラストレーターを困らせてしまうだけです。

イメージをしっかりと汲み取ってもらうためには、必ず求めるイメージに近いイラストや写真を提示するようにしましょう。参考画像を共有することで、「イメージと全然違う・・・」といったトラブルは避けられるはずです。

  • 修正対応のルールを確認する

イラストのクオリティに妥協しないためにも、修正対応のルールは確認しておきましょう。イラスト制作会社であれば、「修正は2回まで無料。以降1回につき◯円」などと明確になっているものですが、フリーランスのイラストレーターは基準を設けていない人も珍しくありません。双方納得のうえで仕事を進めるためにも、料金交渉の際に、修正回数や修正料金についても取り決め・確認しておきましょう。

■まとめ~案件によって外注先の使い分けを~

イラスト制作は案件の性質によって、フリーランスのイラストレーター、クラウドソーシング、イラスト制作会社を使い分けるのが賢い方法だと言えます。そのうえで、上述した注意点を意識していただければ、納得・満足できるイラスト制作ができるでしょう。

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