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【企業担当者向け】フリーランスに仕事を発注する際にすりあわせておきたい5つのポイント

フリーランスとして3年7ヶ月働いている筆者は、これまで規模や業態が異なるさまざまな企業とお取引をさせていただきました。その中で、安心して仕事ができる企業と不安を抱えてしまう企業があり、両者には「事前のすり合わせ」に大きな違いがあると感じました。

そこで今回は、企業の方がフリーランスに仕事を発注する際に、明確にしておくと安心なポイントを5つに絞って、お伝えします。

 

1、仕事のゴールを共有する

フリーランスと仕事をする際、まずすりあわせておきたいのが、大きなゴールを共有することです。「商品の売上を2倍にする」「サービスの認知度をUPさせる」「自社のブランド力を向上させる」など、仕事におけるゴールは各社さまざま。

その中で、オウンドメディアの記事執筆をライターに依頼する、HPに使用する写真撮影をカメラマンに依頼するなど、大目的を達成するための取り組みの一部をフリーランスが担う場合も多いでしょう。

業務に関わるメンバー全員が同じ方向を向いていなければ、クオリティの高い仕上がりにはならないはず。業務の一部を担うフリーランスにも、「この仕事で何を達成したいのか」というゴールや企画のコンセプトを事前に共有しておきましょう。

2、クオリティの認識を一致させる

フリーランスとして3年以上活動していて感じるのは、フリーランスが持つスキルは各人によって大きく異なるということ。また、企業とフリーランスが持つ“クオリティの認識”にズレが生じるのこともめずらしいことではありません。

フリーランスを選定する場合、まず彼らのポートフォリオに目を通すのが先決でしょう。例えばデザイナーと一言でいっても、クールな雰囲気を得意とする人もいれば、女性向けのポップなデザインに定評がある人もいます。

もしポートフォリオだけで判断するのが難しい場合は面談をしたり、彼らの個人サイトやブログ、SNSなどを見たりすることで、スキルや仕事への向き合い方が見えてくるはず。事前リサーチに時間を取って、求めるクオリティを満たしているフリーランスかどうかを見極めましょう。

3、納期・報酬・業務範囲を明確にする

ゴール設定やクオリティを明確にしたうえで重要になるのが、納期・報酬・業務範囲といった具体的な条件です。スキルがありビジョンが分かち合えるフリーランスでも、条件面で折り合いがつかなければ、一緒に仕事をするのが困難になります。 

もし、仕事を始める前の段階で明確な条件が決まらない場合は、最低限のベース(遅くても○月までに納品、報酬は○円を保証、業務内容は〇〇までなど)は取り決め、業務を進めながら相談という形にすると良いでしょう。

具体的な数字や日付が出ていない状態で仕事を振るのは危険行為。ゴールがハッキリしない状態でフリーランスに相談を持ちかけるのも、トラブルに発展しやすいためオススメしません。

多くのフリーランスにとって時間はもっとも大切なものであり、彼らは不用意に時間を奪われることを嫌います。フリーランスと信頼関係を作りベストなパフォーマンスを引き出したいと思うなら、ゴールの方向性と具体的な数字が見えてから相談するのが良いでしょう。

発注ごとに諸条件が異なる場合は、納期・金額・業務内容等の項目を入れた発注書のフォーマットを作っておくと、後々の作業がラクになり、担当者が変わった際の引き継ぎもスムーズです。

4、連絡手段と発注頻度を確認する

ベースとなる条件(納期・報酬・業務範囲)が合致したら、連絡手段や発注頻度についても取り決めておくと安心です。

現在では、メール以外にもチャットワーク、Slack、Facebookメッセンジャー、LINEなど、さまざまな連絡ツールが存在します。フリーランスと相談して最適な連絡手段を決められると良いですね。とくに頻繁にやり取りが発生する場合は、お互いにとってストレスのない方法を選ぶのがベストではないでしょうか。

またフリーランスとの契約条件にもよりますが、不定期での依頼になる場合、2週間に1回など大まかな発注頻度を事前に伝えておくと、フリーランス側も調整がしやすくなります。ただし、大幅な変更が見込まれる場合は、その旨も伝えておくべき。

売れっ子のフリーランスほどあらゆる企業からお声がかかるので、急なスケジュール調整が難しい印象です。確実に彼らのスケジュールを抑えておきたいのであれば、前金を払っておく、詳細なスケジュールを定めておく、などの必要があるでしょう。

5、業務委託・秘密保持契約書を締結する

上述した諸々の条件が定まり、フリーランス側の合意が取れたら、それらの内容を網羅した業務委託契約書と秘密保持契約書を締結しましょう。

書面を用意したうえで捺印・郵送などの作業が発生する契約作業は面倒に感じるものの、トラブルが起きると、訴訟など問題がさらにややこしくなってしまう可能性も。わざわざ紙で印刷しなくとも、ネット上で完結するクラウド契約サービスもありますので、双方にとってスムーズなやり方を選ぶと良いですね。

契約書は企業とフリーランス、双方にとってのリスク回避。小さな仕事であってもやり取りが発生する場合は、事前に契約書を交わしておくことをオススメします。

 

実際に付き合ってみて、お互いの相性を確かめよう

企業にとって一個人のフリーランスと仕事をするのは、少なからずリスクが存在するかもしれません。しかし相性がよく優秀なフリーランスを見つけることができれば、新たに社員を雇う必要もなく、大幅な経費を使わずにクオリティの高い仕上がりが期待できます。

フリーランスとして活躍する人たちが持っている情報や人脈は図りしれず、また1人で社会の荒波と戦っているせいか、筆者の周囲にいるフリーランスは非常に勤勉な印象です。今後、フリーランスは企業の成長にとって、より欠かせない存在になるのではないでしょうか。

事前に丁寧なすりあわせをしつつ、最終的には3ヶ月〜半年ほど付き合ってみて、お互いの相性を確かめるのが良いかもしれません。優秀なフリーランスを味方につけたら、企業としてもさらにパワーアップできるのではないでしょうか。

 

| ライタープロフィール

小林 香織

1981年、埼玉県生まれ。2014年ライターデビュー。
WEBライターとして【働き方、ライフスタイル、旅】など700以上の記事を執筆。
雑誌・パンフレット・コーポレートサイトでも執筆経験あり。
拠点は東京だが、ときどき東南アジアに移住してノマドワーカーをして活動を行う。
2019年よりWEBデザイナーと広報PRの活動もスタート。

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