TOPお知らせ翻訳の外注費用相場は?メリットや外注の選び方を解説

翻訳の外注費用相場は?メリットや外注の選び方を解説

ビジネスのグローバル化が進み、国をまたいで企業同士でメールのやり取りをしたり、契約を締結したりするのが当たり前になりました。また、製品・サービスを海外展開する企業も増えています。それにともない、ニーズが拡大しているのが「翻訳」です。今まさに、外注できる翻訳会社を探している企業も少なくないでしょう。今回は、翻訳を外注するメリット・デメリットや、外注する際の注意点、費用などについて解説してきます。


翻訳業務を外注するメリット・デメリット

翻訳業務を外注する主なメリット・デメリットについてご説明します。

  • 翻訳業務を外注するメリット

メリット01:クオリティの高い翻訳ができる

翻訳に関してよくある誤解が、「バイリンガルなら翻訳ができる」というもの。しかし、「外国語を話せる」というスキルと「外国語を翻訳できる」というスキルは、まったく別ものです。近年、日本企業ではTOEICのスコアを採用基準の一つとするところも増えていますが、語学試験のスコアが高く、外国語でコミュニケーションができるからと言って、翻訳ができるということにはなりません。

もちろん、日常のメールのやり取り程度であれば翻訳できると思いますが、ビジネス文書となると話は変わってきます。業界・分野ごとに特有の専門用語や言い回しがあるため、その言語を話せる人でも、業界に関する知識やボキャブラリーを持っていなければ、正しい翻訳はできません。

その点、翻訳会社に外注すればプロの翻訳者に翻訳してもらえるため、クオリティの高いアウトプットが期待できます。実績豊富な翻訳会社なら、その業界・分野ならではの特徴や、その国の文化・習慣を踏まえたうえで最適な翻訳が可能です。誤解を生まない正しい文章や、読みやすく洗練された文章は、企業としての信頼を高めてくれるでしょう。

メリット02:多言語翻訳ができる

日英翻訳や日中翻訳など、主要言語の翻訳は内製でおこなっている企業もありますが、近年は英語や中国語以外の翻訳ニーズも高まっています。ですが、マイナー言語になってくると、現地法人を置いている企業でなければ内製で翻訳するのは困難です。

その点、多くの翻訳会社は様々な言語の翻訳者を抱え、多言語翻訳に対応しています。相手国に現地法人がない企業でも、社内に相手国の言語を話せる人がいない企業でも、安心して翻訳を任せられます。今後、グローバル展開を考えている企業は、優秀な翻訳会社とパートナーシップを築いておくのが賢明です。

メリット03:レイアウト調整にも対応してもらえる

マニュアルやパンフレット、取扱説明書などのグラフィックデザインの場合、原文はきちんとレイアウトされていても、別の言語に翻訳すると文字数・単語数が増減してレイアウトが崩れてしまうことがあります。たとえば、日本語をロシア語に翻訳すればボリュームが大幅に増えますし、韓国語に翻訳すればボリュームが減るのが通常です。そうなると、枠からはみ出してしまったり、逆に無駄なスペースが空いてしまったりします。

翻訳会社のなかには、このようなレイアウト崩れを調整するDTP編集に対応しているところもあります。翻訳と同時にDTP編集に対応してもらえれば、社内の負担を大幅に軽減できるでしょう。

 

  • 翻訳業務を外注するデメリット

デメリット01:翻訳者のレベルに差がある

翻訳のクオリティは翻訳者のスキルによって大きく左右されます。通常、翻訳会社では「翻訳コーディネーター」が窓口になり、依頼内容に最適な翻訳者をアサインしてくれますが、スキルの低い翻訳者がアサインされる可能性もないわけではありません。

翻訳会社のなかには、「エコノミー」「スタンダード」「プレミアム」など、翻訳者のレベルごとに異なる料金プランを設けているところもあります。この場合、費用を抑えようと下位プランを選択すると、期待外れの翻訳文があがってくる可能性もあります。

デメリット02:業界・分野に詳しいとは限らない

専門性が高い文書ほど、翻訳者に専門知識が求められます。翻訳会社は数多くの翻訳者を抱えていますが、あらゆる業界・分野の実績を持つところは少なく、会社によって得意分野が変わってきます。そのため、外注した翻訳会社にその業界・分野に関する専門知識がない場合は、意図に沿わない翻訳文になってしまう可能性があります。

デメリット03:情報漏えいのリスクがある

翻訳を外注する際は、翻訳対象となる原文を外注先に提供します。社内から文書を持ち出すことになるので、当然、情報漏えいのリスクが高まります。契約書や新技術に関する文書など機密性の高い文書を翻訳するケースも多いため、機密保持契約を結ぶなどの対策が必要です。


翻訳の外注にかかる費用

翻訳を外注する際にかかる費用についてご説明します。

  • 翻訳料金の算出方法

翻訳料金は、翻訳する原文の「文字数(単語数) × 単価」で算出されるのが一般的です。単価は、原文が日本語や中国語であれば「1文字:◯円」という形で、原文が英語や欧州言語であれば「1単語(ワード):◯円」という形で決められています。単価は、言語の種類によって変わるほか、文書の分野や用途によっても変わってきます。

翻訳料金の目安

下記は、「一般社団法人 日本翻訳連盟」が公開している翻訳料金(翻訳発注価格)の目安です。英日翻訳の場合、原文の英語1ワードあたりの料金で、日英翻訳の場合は和文原稿1文字あたりの料金です。

文書の種類/分野 英日翻訳:英文→和訳(税別) 日英翻訳:和文→英訳(税別)
コンピューターマニュアル 28円 20円
一般科学・工業技術 28円 21円
金融 30円 25円
経営管理・財務・契約書 30円 25円
医学・医療・薬学 35円 30円
特許明細書 26円 30円

※ 翻訳料金の目安 | 日本翻訳連盟加盟企業の翻訳料金

 

この料金表を前提にすると、たとえば、3,000文字の日本語コンピューターマニュアルを英語に翻訳をする場合の翻訳料金は、20円 × 3,000文字 = 60,000円という計算になります。

なお、英語や中国語など翻訳ニーズの高い言語は単価が安めで、フランス語やスペイン語、トルコ語やロシア語など、マイナー言語になるほど単価が高くなるのが通常です。また、言語によっては日本語から翻訳するより英語から翻訳したほうが細かいニュアンスが伝わりやすいといったケースもあり、そうなると2段階で翻訳する必要があるため料金も納期も変わってきます。

  • 特急料金

納期が急ぎの場合は、特急料金が加算されるのが一般的です。相場としては、トータルの翻訳料金の20%程度です。

  • チェック料金

チェック料金はもともと翻訳料金に含まれている場合もありますが、ネイティブチェックやダブルチェックを希望する場合は、別料金(オプション料金)になるケースもあります。

  • ミニマムチャージ(最低料金)

翻訳会社のなかには、ミニマムチャージを設定しているところもあります。仮にミニマムチャージが10,000円だとすると、原文が短くて翻訳料金が10,000円に満たない場合でも、請求は10,000円ということになります。なお、ミニマムチャージは「400文字」など、原文の文字数で規定されているケースもあります。


翻訳を外注するうえで確認すべきポイントと注意点

翻訳を外注するうえで確認すべきポイントや注意点について、ご説明します。

  • ポイント01:翻訳したい言語に対応しているか確認する

当然のことですが、翻訳を外注する際は、翻訳会社がその言語に対応しているかどうかを確認します。特に、多言語翻訳をする場合は、たとえばロシア語はA社に外注するけど、フィリピン語はB社に外注するというように外注先が別になってしまうのは避けるべきです。できるだけ翻訳したい言語すべてに対応できる1社に、まとめて依頼するようにしましょう。

  • ポイント02:翻訳したい文書の分野に実績があるか確認する

翻訳をおこなう際、科学や技術、法律、金融、医療といった分野によって必要な知識が変わってきます。翻訳会社によって得意分野が異なるため、翻訳したい文書の業界・分野に対応できるかどうかを確認する必要があります。「その業界に精通した技術翻訳者がいるか?」「同じ分野、似た分野の翻訳実績はあるか?」などを質問して確認するようにしましょう。

  • ポイント03:ネイティブチェック体制があるか確認する

契約書やマニュアルを翻訳するときは、正確で誤解のない翻訳ができるかどうかが重要です。Webサイトやパンフレットなどを翻訳するときは、魅力的で心に届く翻訳ができるかどうかが重要です。このように翻訳業務はクオリティを重視すべきですが、特にマイナー言語の場合、社内で品質をチェックできる人がいない会社がほとんどだと思います。

そうなると翻訳会社を信じるしかありませんが、一つの判断基準としたいのが「ネイティブチェック体制があるかどうか」ということです。ネイティブチェックとは、その言語を母語とする人が翻訳文を読んで、不自然なところや意味が違うところがないかをチェックすることです。品質重視の翻訳を求めるなら、ネイティブチェック体制を持った翻訳会社を選ぶべきでしょう。なお、ネイティブチェックをオプション扱いにしている翻訳会社もあるため、見積もりをもらう際は、料金に含まれているかどうかを確認しておきましょう。

  • ポイント04:原文を絞り込み、確定させてから依頼する

たとえば、日本語で10,000文字の原文がある場合、すべての文章を翻訳する必要のないケースも多々あります。面倒だからと丸ごと翻訳するのではなく、翻訳が必要な文章だけに絞り込んで依頼すれば文字数が減ってコスト削減につながります。翻訳用に、短縮バージョンの原文を作るのもおすすめです。

また、原文の確定を待たずに翻訳を発注するのはNGです。発注してから「この一文を追加したい」「キャッチコピーが変更になった」といったケースは多々あります。もちろん引き受けてもらえますが、納期が遅延するうえ、上述したミニマムチャージの対象になる場合も少なくありません。スケジュール的にもコスト的にも負担が増えるだけなので、必ず原文が確定してから発注するようにしましょう。

  • ポイント05:翻訳コーディネーターの対応を見極める

翻訳を外注する際は、翻訳者のスキルも重要ですが、「翻訳コーディネーター」との相性も重要です。翻訳コーディネーターとは、問い合わせ対応や翻訳者のアサイン、納品前のチェックなどをおこなう翻訳会社の担当者です。発注者が翻訳者とやり取りするケースはほとんどなく、通常は翻訳コーディネーターとやり取りします。

優秀な翻訳コーディネーターは、たとえば費用を削減する手立てを考えてくれたり、スケジュールを調整して納期を短縮してくれたりします。また、継続して発注する場合、翻訳者がその都度変わると品質にバラつきが出てしまいますが、柔軟に調整して毎回同じ翻訳者をアサインしてくれるなど、できるだけ発注者の要望に応えようとしてくれます。問い合わせの際は翻訳コーディネーターに気になることを聞いてみて、どんな対応をしてくれるのか見極めるようにしましょう。


翻訳の外注から納品までの流れ

翻訳を外注してから納品されるまでの流れをご説明します。

  • Step01:翻訳会社を選ぶ

まずは、外注する翻訳会社を選定します。上述のとおり、実績や得意分野、チェック体制などが主な判断基準になるでしょう。翻訳会社によっては無料で少量の原文を翻訳する「トライアル」に対応しているところもあります。事前に品質を確認したいときは、トライアルを利用するのもいいでしょう。

  • Step02:見積もりをもらう

翻訳会社を選んだら、見積もりの依頼をします。翻訳会社のホームページには通常、料金表があるので、翻訳する原文の「文字数(単語数) × 単価」でおおよその翻訳料金は分かります。ですが、文書の内容や納期によって翻訳料金が変わるケースがあるので、実際に翻訳する原文を送って正式な見積もりをもらいましょう。

  • Step03:発注する

見積もりに合意したら、正式に発注します。特に品質にこだわる場合は、翻訳者が参考にできるような資料やサンプルを提供することもあります。また、使ってはいけない用語や表記に関するルールがある場合は、レギュレーションを提供しましょう。

  • Step04:検収する

翻訳が完了したら、翻訳文が納品されます。確認して不備などがあれば修正依頼をします。問題がなければ検収の連絡をしましょう。


まとめ~翻訳会社とのパートナーシップでグローバルなビジネスを

翻訳業務を外注することで、クオリティの高い翻訳が可能になります。ですが、外注先の選定を誤ってしまうと、必ずしも品質の高い翻訳をしてもらえるとは限りません。実績や得意分野、チェック体制などを確認したうえで最適な翻訳会社を選定しましょう。

また最近では、フリーランスとして活躍する翻訳者も増えています。日英翻訳や日中翻訳など、翻訳する言語が限定されている場合や、翻訳料金を抑えたいとき、また社内に翻訳文をチェックできる人材がいる場合などは、フリーランスの翻訳者を活用するのもおすすめです。

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※ pastureでは通常、企業と取引するフリーランスや協力会社を「パートナー」と呼称しますが、本記事中では説明のために便宜、外注(外注先)などの用語を使用している箇所がございます。

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