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ライティングの外注メリットとは?準備と注意点を解説

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オウンドメディアの運用、メルマガの発行など、いわゆるコンテンツマーケティングに取り組む企業が増えています。「コンテンツ」の中心になるのが記事コンテンツですが、社内リソースだけで記事コンテンツを発信し続けていくのは思いのほか骨の折れる作業です。そこでうまく活用したいのが外部のライターです。今回はライティング・記事制作を外注するメリットや注意点について解説します。


 

■ライティングを外注するメリット
ライティングを外注することで、一般的に以下のようなメリットが得られると言われています。

 

  • 記事コンテンツを継続的に発信できる

オウンドメディアやメルマガなどのコンテンツマーケティングは、コツコツと継続することでジワジワと効果を発揮するマーケティング施策です。地道に継続していくことが大前提になりますが、社内リソースだけで記事コンテンツの企画・ライティングをしていると、遅かれ早かれ「ネタがない」「記事を書いている時間がない」という理由から、コンテンツの更新が滞るようになります。その結果、コンテンツマーケティングの効果を実感する前に頓挫してしまう、という結末を迎えるケースも少なくありません。

もちろん、社内のリソースだけで運用できれば理想的ですが、内製にこだわることより優先すべきなのは継続することです。そのためには、外部のリソースをうまく活用するのが効果的です。ライティング・記事制作を外注することで、記事コンテンツの発信を絶やすことなく、オウンドメデイアやメルマガをじっくり育てていくことができます。

 

  • 質の高い記事コンテンツを発信できる

医療系ライター、グルメライター、車・バイク系ライター、旅行ライター、法律系ライターなど、特定の専門分野を有するライターはたくさんいます。メディアや記事の内容によっては、専門性が求められるケースも多くあります。そのような場合は、ライティングを外注するのが有用です。なぜなら、専門ライターに外注することで、一定以上の質が担保された記事コンテンツを発信できます。

 

  • 記事コンテンツの幅を広げられる

記事コンテンツの作り方も様々で、体験記事・レビュー記事(やってみた、使ってみた、比べてみた)や、取材・インタビュー記事など千差万別です。

コンテンツマーケティングにおいては、ユーザーに最適な形式でコンテンツを届ける工夫が欠かせません。そのためには、必要に応じて取材記事や体験・レビュー記事を交えていくことも重要です。こうした場面でもそこでも外部のライターが活躍します。取材記事や体験・レビュー記事の経験豊富なライターなら、ユーザーにとって有益でオリジナリティの高い記事を提供してくれるはずです。

 

  • SEO対策ができる

Webコンテンツの場合、検索順位を向上させるSEO対策が必須です。SEO対策の本質はユーザーにとって有益な記事コンテンツを提供することですが、記事制作の段階で配慮すべき技術的なポイントもたくさんあります。SEO的なテクニックを押さえながら記事を書かないと、公開後も上位表示されず誰の目にも止まらないという結果になってしまいます。

いわゆる「Webライター」に外注すれば通常、SEOに関する知識・ノウハウを有していることがほとんどですので、SEOに配慮した記事制作が可能です。

 

■ライティングを外注するデメリット

ライティングを外注するためには当然、外注費がかかります。その他にも、以下のような点はライティングを外注するデメリットだと言われます。

 

  • 依頼するのに多くのリソースを要することがある

ライティングを外注するに際しては、「どんな記事を書いてもらいたいのか?」を外注先のライターに伝える必要があります。ライターと口頭で打ち合わせをして認識を合わせるケースもありますが、依頼書(指示書・企画書)というドキュメントを作成してライターに依頼するケースが一般的です(依頼書を作成するのは、言った・言わないのトラブルを防止するためにログを残すという意味合いもあります)。

ライターへの依頼書の精度が低いと、納品される記事のクオリティも低くなりがちです。質の高い記事を納品してもらうには、精度の高い依頼書を作成する必要があります。しかし、ライティングの外注に慣れていない担当者や、初めて取引するライターに依頼する場合などは、往々にして依頼書を作るだけで想定以上のリソースを要してしまいます。

 

  • 記事のクオリティに満足できない可能性がある

アウトソーシングを行う上で、気にすべきは「クオリティー」です。

特に、デザインやライティングの外注ではこのポイントが重要です。

良くも悪くも、昨今、クラウドソーシングの普及もあって、誰でも簡単に「ライター」や「デザイナー」と名乗れる時代になりました。同じ肩書きでも、人によって能力の開きがあるのが実情です。

万が一、能力に乏しく、実績の少ないライターに発注すると、納品された記事のクオリティーが基準に満たさない可能性もあります。

 

  • ライターを見つけるのが難しい

ここ数年、ライターの数は右肩上がりで増加しています。クラウドソーシングで副業的にライター登録をされる方も増えていますし、フリーランスとして独立するライターも増加傾向にあります。社内にライターを抱えている編集プロダクション・記事制作代行会社もたくさんあります。このことが、企業にとって最適なライターを選ぶのを難しくしているポイントかと思います。

能力も、費用も、対応力も、最適なライターを見つけるのは簡単ではありません。相性の良いライターに出会えればライティングを外注するメリットは大きいですが、相性の良いライターに出会うまでに時間がかかります。

 

■ライティングの外注先の選び方・比較

ライティングの外注先は「クラウドソーシング」「編集プロダクション・記事制作代行会社」「フリーランス」のいずれかになるでしょう。それぞれの特徴を解説していきます。

 

  • クラウドソーシング

近年、取引数が急増しているのがクラウドソーシングです。クラウドソーシングとは、仕事を発注したいクライアントと、仕事を受注したいライターなどの個人事業者をつなげて、スムーズな取引を支援するプラットフォームです。

 

▼メリット

・多くのライターが登録している

副業解禁の流れから、クラウドソーシングに登録するライターの数は年々増加しています。そのため、クラウドソーシングでライティングの募集をかければ、比較的簡単にライターからの応募が集まります。

・低価格で発注できる

クラウドソーシングは基本的に、発注者側が費用を設定できます。

クラウドソーシング全般の傾向として、比較的低価格で発注することができます。

▼デメリット
・クオリティが一定ではない

クラウドソーシングは基本的にどんな人でもライターとして登録でき、ベテランのライターもいれば、まだ実績の少ない駆け出しのライターも登録しています。そのため、どうしても人によって品質に差が出てしまいます。とはいえ、ハイスキルのライターもいるので、「時間をかけて開拓する」という意識でクラウドソーシングを使ってみるのが良いでしょう。

・トラブルが起こりやすい

クラウドソーシングにライティングを外注する際のリスクとして、受託したライターと急に連絡がとれなくなる、いわゆる「飛んでしまう」リスクが挙げられます。実際に、ライターに途中で仕事を放り出されてしまいトラブルに発展する事例もあるようです。プラットフォーム上で取引ができるのは便利である一方で、このようなリスクがあることは認識しておかなければいけません。

 

▼アドバイス

初めてクラウドソーシングにライティングを依頼する場合、プロフィールを見て実績豊富なライターを探すのがいいでしょう。実績が多いということはそれだけ仕事を受注しているということなので、一定以上のクオリティは期待できます。急ぎの案件でないのであれば何度か依頼してみて、複数のライターを比較してみるのもおすすめです。数名のライターと取引をするなかで、「今後もこの人に依頼したい」というライターに出会えると思います。

 

  • 編集プロダクション・記事制作代行会社

編集プロダクション・記事制作代行会社には、高度な専門性を有するプロのライター・編集者が所属しています。

 

▼メリット

・一定以上の品質が期待できる

編集プロダクション・記事制作代行会社なら、案件に見合った最適なライターをアサインしてくれます。ライターだけでなく校閲者や編集者など、品質を担保するための体制を整えているため、一定以上の品質は期待できるでしょう。

・ニッチな内容のライティングにも対応できる

編集プロダクション・記事制作代行会社のなかには、独自に選別・提携したライターのネットワークを持っている会社もあります。幅広いライターネットワークを有する会社なら、ニッチな分野のライティングにも対応可能です。

・大量案件にも対応してもらいやすい

毎日、複数の記事を更新するような大規模なメディアを運営している場合、外注に出す記事の数もかなり多くなってきます。そのような大量案件でも、複数のライターを抱え、外部にもネットワークがある編集プロダクション・記事制作代行会社なら対応してもらいやすいでしょう。

 

▼デメリット

・費用が高い

自社で複数のライターを雇用していることもあり、クラウドソーシングやフリーランスに比べると、圧倒的に費用は高額になります。

・予算に比例して品質が変わる

編集プロダクション・記事制作代行会社と言えども、社内にいるライターには必ずレベル・実績の差があります。基本的に、高額の案件には経験豊かなライターをアサインしてくれますが、少額の案件の場合、比較的実績の少ないライターがアサインされます。そのため、予算が低いほど品質も相対的に下がります。

・SEOの知識に乏しい場合がある

編集プロダクションのなかには、その前身が雑誌・書籍の編集プロダクションだった会社もあります。雑誌・書籍の編集プロダクションに所属するライターは、SEOを含むWebライティングの知識に乏しいケースが多く、SEOを考慮した依頼をしても対応できないことがあるようです。

▼アドバイス

編集プロダクション・記事制作代行会社のなかには、社内にライターが在籍しておらず、クラウドソーシングに発注した記事を編集者が編集して納品している会社もあるようです。依頼を検討する際は、「誰が書くのか」「誰が編集するのか」「誰がチェックするのか」など、制作体制をきちんと確認することが大切です。「ライターと直接、打ち合わせができますか?」と質問してみるのもいいでしょう。「できない」という回答なら、依頼先を見直したほうがいいかもしれません。

 

  • フリーランス

働き方改革や副業解禁の流れを受けて、今、フリーランスとして活動するライターが増えています。ひと昔前であれば、「フリーランスとの取引はNG」という企業も少なくありませんでしたが、最近では積極的にフリーライターと取引をする企業が増えています。

 

▼メリット

・料金が比較的手頃である

人によって差はありますが、クラウドソーシングと編集プロダクションの中間くらいのイメージです。

・実績豊富で腕の良いライターが多い

個人事業主として生計を立てているライターなので、一定以上のスキル、センスを兼ね備えており、クオリティの高いライティングが期待できます。フリーライターの競争も激しくなっているので、レベルの低い人は廃業に追い込まれてしまいます。その点を考えると、フリーランスとして長く活動しているライターほど、クオリティに信頼を置いていいでしょう。

 

▼デメリット

・探すのが難しい

フリーランスとして活動するライターは増加傾向にあります。そのため、取材系のライター、体験・レビュー記事が得意なライター、広告系のライター、専門分野に特化したライターなど、様々な属性のライターがおりますが、案件に対して最適なライターを探すのは時間がかかるかもしれません。ホームページやFacebook、TwitterなどのSNSで探してみる価値はありますが、もっとも手堅いのは紹介です。

・大量案件を受けられない

基本的にフリーランスは個人で活動しており、一人のライターのキャパシティには限界があります。発注記事数が多い場合、もしくは将来的に増やしていきたい場合などは、最初から複数人のフリーランスを確保してチームで取り組んだほうが賢明です。

▼アドバイス

フリーランスのライターが、クラウドソーシングの副業ライターや、企業のお抱えライターと明らかに違うのは、仕事に対してポジティブで意欲的な人が多いということです。もちろん個人差はありますが、相性の合うフリーライターとつながりができれば、頼りになるパートナーとしてプロジェクトに貢献してくれるでしょう。

 

■ライティングを外注するときの費用相場

ライティングを外注する際の費用相場を、依頼先別にご紹介します。

 

  • クラウドソーシングの費用相場

クラウドソーシングの料金はもっとも安価です。費用は文字単価で表現されることが多く、クライアントが自由に設定できるのが特徴です。そのため、かなりの幅がありますが、安い案件で文字単価0.1~1円くらい、高い案件でも文字単価3〜5円くらいになります。

 

  • 編集プロダクション・記事制作代行会社の費用相場

編集プロダクション・記事制作代行会社の料金はもっとも高額です。文字単価は5~10円くらいが平均的ですが、専門性の高い案件になると文字単価が10円を上回ってくるケースも珍しくありません。

 

  • フリーランスの費用相場

フリーランスの費用設定も人によって様々ですが、イメージ的には、同じ条件であればクラウドソーシングと編集プロダクションの中間くらいだとお考えください。たとえば、クラウドソーシングが文字単価1円、編集プロダクションが文字単価10円の案件なら、フリーランスは5円程度になるでしょう。

 

■ライティングを外注するときの注意点・準備

ライティングを外注する際は、以下の6つがポイントになります。特に、外注するのが初めての担当者様はしっかり押さえておきましょう。


・ライターのレベルを見極める

ライターのレベルを見極めるために、過去の実績を見せてもらうケースがあると思います。しかし、「見せて」と言われて提示する実績は見栄えの良いものばかりですし、いかようにも取り繕うことができます。過去の実績を見せてもらうよりは、適当なお題を出してトライアルを実施したほうがレベルを把握しやすいです。トライアルを実施する際は、記事・原稿のクオリティだけでなく、対応スピードやコミュニケーション能力なども見極めるようにしましょう。

なお、上述のとおり、フリーランスの場合はフリーランスとしての継続年数を確認すべきです。フリーランスとしてのキャリアが長い人ほど、安定したスキル・ノウハウがあると考えていいでしょう。

・自社の情報や、ライティングを外注する経緯・目的を共有する

初めて取引をする場合、ライター側はできるだけ発注者(依頼者)に関する情報を知りたいと思っています。具体的には、以下のような情報です。

・どんな事業・ビジネスをしている会社なのか?
・どんな特色を持った会社で、業界のなかでどんなポジションなのか?
・どんな課題があり、どんな会社が競合に当たるのか?
・なぜライティングを外注するのか?
・どんなライターを探しているのか?(逆に、どんなライターがNGか?)

ライター側は、クライアントに関する情報がないとライティングができないわけではありません。しかし、このような情報を提供することで、クライアントの立場に立ち、クライアントの社員のようなスタンスで仕事に臨んでもらえます。課題も含め自社の実情を共有することで、ライターに「この会社の力になりたい」と思ってもらえれば、ライティングのクオリティも変わってくるはずです。

・トラブル防止のため、ルールを明確にする

ライティングの外注先と長く取引を続けていくには、取引前の段階からトラブルの芽をつぶしておくことが重要です。トラブルの原因になりがちなのは、「報酬に関すること」「納期・スケジュールに関すること」「修正に関すること」です。明確なルールを定め、必要に応じて契約に盛り込むなどしておきましょう。

▼報酬に関すること

ライティングを外注する際の報酬は、「1記事:◯円」「文字単価:◯円」といった形で決めるのが一般的です。ベースになる報酬を決めるのは当然として、「どんな場合に報酬が加算される・加算されないのか?」といった詳細なルールを設けておくことも重要です。ライティングの外注では、たとえば以下のような内容が想定できます。

・取材・インタビューをおこなう場合の日当や交通費はどうするか?
・記事内に写真が必要な場合、撮影はライターがおこなうのか、別途カメラマンを手配するのか? また、その場合の費用はどうするか?
・1記事あたり約5,000文字と規定した場合、誤差はどの程度許容するのか(4,500文字~5,500文字の間ならOK など)

▼納期・スケジュールに関すること

納期については、ライターが納品する期日だけでなく、発注者側が確認・チェックバックする期日も明確にしておいたほうがいいでしょう。スケジュールどおりに進まないケースもありますが、目安を設けておくことは重要です。スケジュールは、以下のような流れで設定するのが一般的です。

・(発注者)月初、5営業日以内に依頼をおこなう。
・(ライター)依頼日から10営業日以内に納品する。
・(発注者)納品日から5営業日以内に確認・チェックバックする。
・(ライター)チェックバックから3営業日以内に修正する。

▼修正に関すること

修正にまつわるトラブルを避けるためには、「修正は何回まで」と修正回数を定めておくのが一般的です。もしライター側に何も言われなかったとしても、曖昧なまま取引をするのではなく、修正回数を確認しておくようにしましょう。

また、修正指示をする際に、実質的に「追加」に相当するような指示は避けるべきです。たとえば、最初のライティング依頼が「美味しいチキンカレーの作り方を紹介してください」という内容だったとします。ライターは当然、チキンカレーの作り方を記事にして納品します。これに対して「最後にラッシーの作り方も紹介してください」と指示するのは、修正ではなく追加に当たるでしょう。

もちろん対応してくれるライターもいますが、マナー的には望ましくありません。それなら、最初の依頼から「美味しいチキンカレー&ラッシーの作り方を紹介してください」としておくべきであり、実質的に追加になるのであれば、修正ではなく新規の依頼をするべきです。

・レギュレーションを作成する

ライティングのレギュレーションとは、たとえば、「英数字は半角で表記する」「改行するときのルール」「漢字表記・ひらがな表記の使い分け」「カッコの使い方」「見出しの文字数」などの約束事のことです。

いずれも細かいことですが、レギュレーションを遵守してもらうことで修正の負担が軽くなり、スムーズに制作が進みます。ただし、レギュレーションが細かすぎるとライターの負担になりますし、チェックする発注側の負担も大きくなります。あくまでも最低限のルールを定めるものと認識してください。

・依頼書を作成する

通常、ライティングを外注する際は「依頼書」を作成します。依頼書(指示書・企画書)とは、発注側からライターへ「どんな記事・原稿を書いてもらいたいのか」を伝えるためのドキュメントのこと。依頼書の精度によって成果物のクオリティが左右されますが、どんな依頼書が良いのかはライターによって意見が変わってきます。

「できるだけ細かい指示をもらったほうが書きやすい」というライターもいる一方で、「ざっくりと目的を伝えてもらって、構成はお任せのほうが書きやすい」というライターもいます。また発注側も、「細かく指示を出して、指示どおりに仕上げてくれるライター」を好む人がいる一方で、「要点だけを伝えて、あとは自由に書いてくれるライター」を好む人もいます。

ライティングを外注する目的の一つは、業務負荷を軽減することです。それならば、依頼書の作成にあまり時間を使いたくありません。しかし、「丸投げ」の依頼書ではクオリティを担保することができません。このあたりのバランスは難しいところですが、双方にとって最適な依頼・納品ができるよう、定期的に依頼書を見直していくのがいいでしょう。

・ターゲットを明確にする

ライティングを外注するにあたっては、ターゲットを明確にすることが重要です。分かりやすく言えば、「その記事コンテンツを読むのは、どんな人なのか?」ということです。「ターゲットなら明確になっている」という方もいらっしゃると思いますが、たとえば「20代の女性」というだけでは不十分です。より高品質な記事コンテンツを目指すなら、ターゲットはより具体的にする必要があります。

そのためによく使われる手法が「ペルソナ設計」です。ペルソナ設計とは、その記事を読む典型的な読者の人物像を細かく設定すること。年齢や性別だけでなく、職業や住んでいるエリア、家族構成や年収、趣味やライフスタイル、考え方や価値観まで具体的にしていきます。もちろん、記事コンテンツは様々な人が読む可能性がありますが、ペルソナ設計で重要なのは「特に読んでもらいたい人」を明確にすることです。

▼ペルソナ設計をすれば、読者に寄り添った記事ができる

ペルソナ設計をすることで、ライター側はより具体的なターゲットを意識してライティングすることができます。これにより、読者に寄り添った記事コンテンツができる可能性が高まります。

たとえば、カレーが好きな人がターゲットなら「こんなに違う!世界のカレー」という記事が有益かもしれませんが、今日の夜、パパっとおいしいカレーが作りたい人がターゲットなら、「絶品カレーの簡単レシピ」という記事を提供するのが正解です。少し極端な例ですが、ターゲットを明確にするかしないで、このくらいの差が出るということです。読者が「まるで自分のために書かれた記事だ!」「これって私のことじゃん!」と思えれば、ターゲット設定は成功だと言えるでしょう。

 

■納品物に対してフィードバックをしよう

外部のライターと継続的に取引をしたいなら、納品物に対してフィードバックをすることが大切です。フィードバックをすることで、以下のようなメリットがあります。

・ディレクションの負担が減る

フィードバックをすること自体は手間がかかりますし、時間もかかります。しかし、コツコツとフィードバックを続けることで、発注者とライターの相互理解が深まっていきます。やがて「あうんの呼吸」でやり取りできるようになれば、イメージどおりの納品物ができるようになり、ディレクションや修正にかかる負担は軽減されるでしょう。

・ライターのモチベーションが上がる

フィードバックは、発注者とライターとのコミュニケーションの一環です。日頃から細かくフィードバックをすることで、ライターは良い緊張感と向上心を持ちながら仕事に臨むことができます。特に、「読者からこんな反響があった」「SNSでバズっている」「検索で1位に表示されている」など、成果に関するフィードバックはライターのモチベーションアップにつながります。

▼定期的な編集会議もおすすめ

記事メディアを運用していて、毎月ライティングを外注している場合などは、ライターを交えて編集会議をおこなうのもおすすめです。一般的な編集会議では、前月の振り返り・フィードバックをおこなったり、来月以降の企画を練ったりします。

メールやチャットでのやり取りに終始していると、ちょっとしたことで誤解が生まれがちですが、直接話すことで解消できるケースもあります。また、プロジェクトメンバーの一員として当事者意識を持ってもらうためにも、編集会議は有効です。会社に来社してもらっても構いませんが、時節柄、オンラインでも十分でしょう。

▼フィードバックは一貫性がないと逆効果!

こまめにフィードバックすることは重要ですが、逆効果になりかねないのが、いろんな意見が混ざったフィードバックをすることです。たとえば、Aさんに指摘された内容と、Bさんのアドバイス内容が矛盾していたり、ズレていたりするケースは少なくありません。このようなことが続くと、ライターを混乱させてしまうだけです。

これを避けるには、毎回フィードバックをする人を固定するのが理想ですが、複数人で納品物をチェックするケースも多いと思います。その際は、プロジェクトメンバー全員が認識合わせをして、「総意として」ライターにフィードバックするように努めましょう。

 

■まとめ~外部ライターとともに事業を推進しよう

企業の情報発信力が問われる時代になりましたが、自社のリソースだけ情報発信を継続するのは難しいのが現状です。ライティングの外注をうまく活用し、優秀なパートナーと手を携えて事業を推進していきましょう。

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