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YouTubeの動画編集を外注する時の相場はどれくらい?

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YouTube動画を活用してビジネスを推進する企業が増えていますが、時間がかかるうえに「どうするのが正解なのか?」が分かりにくいのが編集作業です。動画編集に苦労している企業は意外と多く、フリーランスも含め外注の活用が進んでいます。今回は、YouTube動画編集を外注する際のメリット・デメリットや、外注時の注意点、費用相場などについて解説していきます。



 


■動画編集を外注するメリット・デメリット

動画編集を外注する場合、外注先の選択肢は「動画制作会社」か「フリーランスの動画クリエイター」のいずれかになるでしょう。それぞれのメリット・デメリットについてご説明します。

●動画制作会社に外注するメリット

▼メリット01:クオリティが高い

今の時代、動画の撮影はスマホのカメラでも簡単にできますが、編集となると話は別です。編集の腕次第で動画のクオリティは大きく変わり、プロの編集と素人の編集では明確な差が生まれます。

クオリティの高い動画に仕上げたいなら、動画制作会社に外注するのがおすすめです。動画編集の高度なスキル・ノウハウを持ったプロに対応してもらえ、アニメーションやCGなどの効果を入れることもできるため、満足のいくYouTube動画ができるはずです。

▼メリット02:YouTubeに関するノウハウがある

動画制作会社のなかにはYouTube動画専門の会社もありますし、YouTuberが所属しているなど、YouTube動画制作にアドバンテージを持った会社もあります。このようなYouTubeの特性を知り尽くした制作会社に依頼すれば、構成やテロップの入れ方、サムネイルなど、様々な部分でYouTubeに最適な表現が可能になります。その結果、再生回数や視聴者維持率の高い動画が期待できるでしょう。

●動画制作会社に外注するデメリット

▼デメリット01:コストが高い

動画制作会社は通常、オフィスを借りていたり、ハイスペックな機材・ソフトを導入していたりします。また、動画クリエイターだけでなく総務や経理などバックオフィスのスタッフにも給料が発生しています。このようなコストが動画編集の費用にも乗せられるため、コストは割高になります。

後述するフリーランスの動画クリエイターに比べると、倍以上のコストがかかるケースも少なくありません。格安プランを用意している動画制作会社もありますが、テンプレートが決まっていたり、演出・効果に制約があったりして、ありきたりの仕上がりになりがちです。

▼デメリット02:融通が利かないことがある

多くの動画制作会社は業務フローやルールが明確に決まっており、イレギュラーな事象に対して柔軟に対応できないケースが少なくありません。発注側が「ここはやっぱりこうしたい」といった修正要望を出しても、後回しにされたり、追加費用が発生したりします。融通が利かないのは、動画制作会社に依頼するデメリットだと言えるかもしれません。

 

●フリーランスの動画クリエイターに外注するメリット

▼メリット01:コストが安い

フリーランスの動画クリエイターに外注する最大のメリットは、コストが安いことです。フリーランスは個人事業主なので、法人のように余計なコストがかからず、シンプルにフリーランス個人の人件費だけで済みます。

実績・スキルなどによって価格設定は変わってきますが、動画制作会社に比べるとかなり安く、半額以下で発注できるケースも少なくありません。だからと言って、クオリティが半分以下になるわけではなく、制作会社と同等のスキルを持ったフリーランスもたくさんいます。

▼メリット02:キャリアの長い人は高いクオリティが期待できる

動画クリエイターに限らず、様々な職種でフリーランスとして独立する人が増えています。その一方で、短期間で廃業する人も多く、5年後まで継続できる人は4人に1人、10年後まで継続できる人は10人に1人とも言われています。

逆に考えると、厳しい競争のなかで長年生き残っている動画クリエイターは、安定的に仕事を獲得できている証拠であり、動画制作会社に匹敵するクオリティが期待できます。フリーランスの動画クリエイターに外注する際は、実績を確認するのはもちろんですが、独立してからの年数も実力を測る目安になります。

▼メリットは03:融通が利く

フリーランスの動画クリエイターは、一般的な動画制作会社にあるような細かいルールはなく、小回りが利くのがメリットです。多少のイレギュラーや修正要望にも、柔軟に対応してくれる可能性が高いでしょう。

●フリーランスの動画クリエイターに外注するデメリット

▼デメリット01:バックアップ体制がない

フリーランスの動画クリエイターは、組織に所属せず一人で動画制作をしています。それゆえ、小回りが利くわけですが、たとえば病気やケガで仕事ができなくなってしまうと、動画制作会社のようにバックアップしてくれる人がいません。そうなると、動画編集が完全にストップしてしまうリスクがあります。

▼デメリット02:人間性の見極めが難しい

今の時代、誰でもYouTube動画を編集することができますし、誰でもフリーランスを名乗ることができます。実際に、学生や主婦が小遣い稼ぎのため、フリーランスとして動画編集を請け負っているケースもあります。

実績やスキルは、Web上のプロフィールを見ればおおよそ把握できると思いますが、納期への責任感やコミュニケーションなどの対応力は見極めが難しく、初期段階で信頼できるかどうかを計りかねるのはフリーランスに外注するデメリットだと言えるでしょう。


■YouTube動画編集の外注料金の相場

YouTube動画編集を外注する際の料金相場についてご説明します。

動画編集の料金は通常、動画の長さ(尺)によって変わってきます。YouTube動画の場合、広告用であれば15~30秒、一般的なコンテンツでも10分以内に収まるのが大半です。YouTube動画で10分を超えるものは、追加料金になると考えておいたほうがいいでしょう。

●YouTube動画の「編集」の料金相場

5,000円~50,000円

企画・構成、および撮影は自社でおこない、編集だけを外注するパターンです。対応してもらえる内容は、動画のカット、テロップの挿入、SE(効果音)の挿入、エフェクトの挿入、画像・イラストの挿入などですが、外注先によって異なる場合があります。

社内に動画編集をできる人材がいない場合、編集はできるけど時間がない場合、できるだけ安くYouTube動画を作りたい場合などにおすすめです。

●YouTube動画の「企画・構成&編集」の料金相場

50,000円〜100,000円

撮影以外のすべてを外注するパターンです。企画・構成を考えてもらい、撮影は自社でおこない、撮影データを渡して編集してもらいます。動画制作会社にしてもフリーランスにしてもYouTube動画に精通しているため、企画・構成からお願いすることでより効果的・魅力的な動画に仕上げてもらえるでしょう。

●YouTube動画の「撮影」の料金相場

30,000円~100,000円

YouTube動画の撮影は、自社でおこなうケースが多いですが、本格的な機材を使って撮影したい場合は外注するケースもあります。撮影費はカメラマンなどのスタッフの人件費と機材費で構成されていますが、YouTube動画の場合、スタッフは比較的少人数で済み、大掛かりな機材も必要としません。ただし、特殊な動画を撮影するために、360°カメラやドローンなどを用いる場合は機材費が高くなります。


■YouTube動画編集を外注する際のポイント

YouTube動画編集を外注する際のポイントとしては、以下の3点が挙げられます。

ポイント01:目的を明確にする

YouTube動画編集を外注する際は、動画を作る目的を明確にして、それを正しく外注先に伝えることが重要です。たとえば、SNSでバスらせて商品名を認知させたいのか、商品の特徴をきちんと理解してもらいたいのかによって、動画の戦略や編集の方向性は大きく変わってきます。

ポイント02:予算を明確にする

YouTube動画編集を外注する際は、予算も明確にしておきましょう。予算がざっくりしていると、「ワイプを入れたい」「BGMを使いたい」「ナレーションもあったほうがいい」など要望が増え、追加料金で予算オーバーになってしまうケースもあります。予算ありきで依頼したほうが、結果的に満足のいく動画に仕上がるケースは多々あります。優秀な動画制作会社・フリーランスであれば、予算の範囲内で最大限にクオリティを追求した編集をしてくれるはずです。

ポイント03:参考動画を共有する

YouTube動画編集を外注する際は、外注先にどんな仕上がりを希望するのかを伝えますが、言葉だけで共通認識を持つのは難しいものです。イメージのズレをなくすには、参考動画を共有するのがおすすめです。「この動画のような雰囲気で編集してください」と伝えれば、外注先も明確な方向性を持って編集作業に取り組めます。もし、依頼する外注先の実績のなかにイメージに近いものがあれば、そこから選ぶのがいいでしょう。


■YouTube動画制作の費用を安く抑えるには?

YouTube動画制作の費用を抑えるためにできることをご紹介します。

01:フリーランスの動画クリエイターに依頼する

上述のとおり、フリーランスの動画クリエイターは安価で編集を請け負っているケースが多く、動画制作会社に依頼する場合に比べると半額以下に抑えられるケースも少なくありません。スキルの高いフリーランスに出会うことができれば、高品質な動画を安価で制作できます。YouTube動画を継続的に配信していくのであれば、気軽に発注できるフリーランスとつながっておくと心強いでしょう。

フリーランスの動画クリエイターを探す方法としては、クラウドソーシングで探すか、SNSで探すのが一般的です。また、知人からの紹介で取引が始まるケースも多いようです。

▼クラウドソーシングで探す

クラウドソーシングは、仕事を探している個人と、仕事を発注したい企業をマッチングするプラットフォームです。事業者としては「クラウドワークス」や「ランサーズ」などが有名で、フリーランスの動画クリエイターも数多く登録しています。

フリーランスとしての仕事だけで生計を立てている人を「独立系フリーランス」と言いますが、クラウドソーシングに登録している人は、別に本業を持っている「副業系フリーランス」が多いのが特徴です。副業として動画編集をおこなう人なので、短納期の依頼やまとまった依頼には対応できない場合もありますが、費用は安価なので探してみる価値はあるでしょう。

▼SNSで探す

YouTube動画編集を請け負っているフリーランスは、SNSアカウントで自身の情報を発信している人も少なくありません。検索などで目星をつけて、直接問い合わせしてみるのがおすすめです。クラウドソーシングのプロフィールはかしこまったものが多いですが、SNSは普段のツイートなどに人間性が出るので、ミスマッチが起こりにくいと言えるでしょう。

▼知人からの紹介

知人などからフリーランスの動画クリエイターを紹介してもらうパターンもあります。実際にそのフリーランスに依頼したことのある知人からの紹介であれば、スキルや力量が分かっているので安心して依頼できるでしょう。

02:撮影は自社でおこなう

上述の料金相場を見ても分かるとおり、YouTube動画制作に要する費用のなかでは、撮影費が大きな割合を占めています。そのため、撮影を自社でおこない、編集だけを外注することで大幅なコスト削減が見込めます。

最近はスマホカメラの性能が著しく向上しており、テレビや映画レベルの動画を撮影できるスマホも登場しています。画質を「フルHD」などに設定しておけば、十分にYouTube動画として使える撮影ができるでしょう。

▼撮影時は権利侵害に注意!

自社で動画撮影をおこなうときは、権利侵害に注意する必要があります。たとえば、許可なく道路や駅で撮影をしたり、私有地で撮影をしたり、著作物が映り込んでいたり、車のナンバープレートが映り込んでいたりするのは基本的にアウトです。もちろん編集によって隠すことはできますが、モザイクが入った動画は見栄えが悪く、視聴者も一瞬モザイクに気を取られます。権利侵害の可能性のある動画は、外注先によっては編集を断られてしまう可能性もあるため、撮影時から配慮しておく必要があります。

また、企業のYouTube動画でありがちなのが従業員を出演させるパターンですが、これも注意が必要です。気軽に被写体にしてしまいがちですが、従業員にも肖像権があるため、事前に承諾を得たうえで撮影しなければいけません。

03:撮影データを短くカットする

自社で撮影したデータを提供して編集してもらう場合、撮影データの長さによって料金が変わってくる場合があります。外注先には事前に確認しておくようにしましょう。もし、撮影データの長さによって料金が変わる場合は、依頼前に社内で短くカットしておくことで編集費用を安く抑えられます。

また、無駄なシーンをカットして使いたいシーンを残すことで外注先との認識もズレにくくなるので、品質的にもプラスの効果が見込めます。

04:YouTube動画の尺を短くする

YouTube動画は10分以内に収まるものが大半ですが、1分の動画と10分の動画では編集料金が変わってきます。当然、短い動画のほうが安くなるので、少しでもコストを抑えたい場合は短めの尺で依頼するのがおすすめです。ただ、外注先によってはそれほど料金が変わらないケースもあるので、尺の異なる2パターンで見積もりを出してもらうなどして、事前に確認しておきましょう。

05:YouTube動画のテンプレートを作る

基本的に、YouTube動画は定期的にアップ・更新していくものなので、毎回制作するのは大変ですが、一方でテンプレート化しやすい取り組みでもあります。実際に、動画のテンプレートを決めて運用している企業も少なくありません。一度、テンプレートを作ってしまえば、以降は効率的に動画を量産していけます。継続的に編集を依頼する場合も「前回と同じパターンで」と言えるので、外注先によってはコストが下がったり、納期が短くなったりする可能性があります。


■まとめ~YouTube動画の編集でもフリーランスの活用を!

YouTube動画編集の外注先は動画制作会社のほうが安心感はありますが、継続的に外注していくことを考えると、フリーランスの動画クリエイターも活用していきたいところです。制作会社とフリーランスをうまく使い分け、動画編集の効率化と品質アップを図っていきましょう。

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